最近の夏、暑いですよね。連日35度以上の猛暑日なんて言われます。
こんな中、暑くてツーリングなんて行ってられるか!
そうなりますよね。わかります。
早朝だけ少し走って帰る、そういったツーリングを楽しまれてる方もいらっしゃると思います
でも、夏って暑い以外は最高の季節だと思うんです
青々して元気に満ち溢れている山。海は強い光に照らされてエメラルドグリーンにキラキラ輝いている
そんな風景を見れるのも夏ツーリングだけですよね
日本の四季を全身で感じれるのは、バイクの最大の魅力だと僕は思っています
この記事を読んでくださっているあなたも
『暑いけど夏は素敵な季節だし、なんとかして快適にバイクに乗りたいな』
そんな気持ちで来ていただいたんだと思っています
そこで今回の記事では季節を問わず日本中を旅してきた僕が思う、夏ツーリングを最も快適に楽しむことができる方法を紹介しようと思います
あ、ちなみに空調服とか高価なものは紹介しません
空調服めっちゃええよ!みたいに書いているブログは100%使ったこと無い人がアフィリエイト目当てに書いていると思っていいです笑
僕は夏場は40度になる職場で働いていて、空調服が会社から支給されています
でも正直40度の熱風が入ってくるだけでまじで全然涼しくないですからねあれ←
涼しいのは汗をかいているときだけです、この辺は後でくわしく紹介しますね
この記事では1000円以下でもできる方法を紹介するので安心してください
今回の記事の構成はこんな感じで行こうと思います
科学的に体温を下げる方法
僕は理系出身です
なので、科学的に根拠のない冷感アイテムは信用しません笑
根本的に快適にツーリングするためにはどうしたら良いと思いますか?
答えは簡単です。体の熱を下げれば良いんです
人間の体は常に熱を出しています
全身の筋肉はカロリーを消費して仕事(運動)をして熱を放出します
さらに、夏はエンジンの排熱や直射日光などからどんどん体に熱が取り込まれます
この熱をなんとかして下げてやることで快適にツーリングができるようになるわけです
ということで科学的に考えて体の熱を下げることができるのはこの3つです
- 冷たいものに体の熱を逃がす
- 冷たい食べ物や飲み物を摂取する
- 気化潜熱を利用する
ということで少し詳しく紹介します
冷たいものに体の熱を移す
こちらは熱の性質を利用したものです
熱というのは熱いところから冷たいところに移動します
小学校の時に銅板にロウを塗ってガスバーナーあぶる実験覚えてます?あの原理です
冷たいペットボトルの水が温くなるのも、大気の熱がペットボトルに移動したためです
人間の体も36度くらいなので外気温が体温以下のときには常に大気に熱を逃がしています
ですが、最近は体温以上に外気温が暑くなる時があり
この大気に熱を逃がす事ができなくなります
それどころかほぼ無限にある大気の熱を体に移し、逆に体を温めることになります
ではこの方法は利用できないのでしょうか?
そんなことはなく、体温より冷たいものを体に密着させればこれを利用できます
保冷剤を体につけたりするのは保冷剤に体の熱を移していることになります
首に巻く保冷材のやつとか市販品でありますよね
でも、ツーリング先では保冷剤は無限にあるわけではないので、これは現実的ではないかもしれません
冷たい食べ物や飲み物を摂取する
実はこれも先程の熱が移る作用を利用しています
アイスなどを食べると体温が胃の中のアイスに移り、下げることができます
また、冷たい飲み物は体の中を巡って体温を吸収して尿として排出されます
これは体の熱を物理的に外に出す事になりますね
深部体温を下げるにはかなり有効な手段です
ただ、冷たい食べ物、飲み物は胃腸を刺激して下痢などに繋がり、脱水の危険がありますのでとりすぎには注意してください。
また、こちらも常にあるわけではないのでそこまで積極的に使える方法では無いかもしれません
気化潜熱を利用する
気化潜熱、知っているようで知らない言葉ですよね
気化潜熱とは簡単に言うと水を掛けると冷たくなるあの現象です
水は液体ですが常に気体(水蒸気)になろうとしています
そして水が気体(水蒸気)になる現象を蒸発といいますが、そのときにかなりの熱が必要になるんです
これを気化熱といい、周囲の熱を奪って水は蒸発します
このときに周囲の温度が下がるんですね
夏に家の前に打ち水をすると気温が下がるのも、まいた水が蒸発する際に地面の熱を奪って蒸発するので地面の温度が下がるためです
また、実は冷蔵庫もこの気化熱を利用して冷やしています
冷蔵庫の気化熱は水を利用したものではなく冷媒という物を利用しています
昔はフロンと呼ばれるフルオロカーボンが利用されていましたが、地球温暖化に影響するため今は使用されなくなりました
冷蔵庫を冷やす仕組みと同じものを利用すると
かなり涼しくなるとおもいませんか?
じつは、すでに人体はこれを利用しています
そう、汗です
体は熱が上がってくると汗をかいて気化潜熱を利用して体温を下げています
すごい賢いですよね
しかし、逆にいうと、汗がないと気化潜熱を利用できず、体温を下げれません
常に汗をかいている状況なら空調服やメッシュジャケットで風を送ることで
汗の蒸発を促し気化潜熱により体温を下げることができます
でも、常に汗をかいている状況ってあります?
あったとしても僕はベタベタして気持ち悪くて耐えれません笑
脱水やミネラル不足で判断力が鈍ることにも繋がり、バイクの運転中にそうなったら命に関わりますしね。。。
しかし、汗以外で体の表面にに水分がある状況を作り出し、それの蒸発を促せればかなり体温を下げることができます!
ということで、今回の記事で主に利用する方法は、この気化潜熱です!
ここからは具体的に気化潜熱を利用できるような、おすすめの暑さ対策の話に移っていきましょう
体の熱を下げるテクニック
先ほど気化潜熱を利用して体の熱を下げようと話しました
ということは必要条件としては以下の2点になります
- 常に体に水が密着している状態であること
- それが蒸発できる状態であること
この2つです
ということで具体的な気化潜熱の利用テクニックはこちらです
- 速乾のアームカバーを濡らして利用する
- ペットボトルに水を入れておきアームカバーが乾いてきたら湿らせる
こちらになります
順にくわしく紹介します
速乾のアームカバーを濡らして着用する
まずは速乾性のあるアームカバーを着用し、それを濡らしましょう
Tシャツやズボンではなくアームカバーという点が重要です
ちなみにこれはバイクに限らず普段の熱中症予防にもかなり効果的です
そこで疑問として「なんで腕なの?」という考えになるかもしれません
これにもちゃんと科学的理由があります
実は腕を冷却するというのはサッカーをやっていた中学生時代に顧問の先生から教わりました
実際にハーフタイムに腕を氷水に付けたらめちゃくちゃ涼しくなります
大人になってこれを調べてみたところ、科学的根拠があり
腕や手は内部の体積に比べて表面積が多く冷えやすい構造であり
かつ、血管が表層まで出ており冷やした血液を全身に送ることで深部体温を下げることにもつながるそうです
この腕をひやすいというのは多くのアスリートが実践しているだけでなく、米軍や陸上自衛隊でも取り入れられている方法だそうです
あの米軍が、、、と思てしまいますよね笑
ということでアームカバーがおすすめです
とくにワークマンのものは800円程度と価格が安い上に強度が高くコスパがすごくいいのでおすすめです
わたしもワークマンのものを愛用しています
また、速乾性があるということですぐに乾いてしまいます
後述のメッシュジャケットやダクトを装備している場合は特にすぐに乾燥します
そんな時に濡らせれるように水が入ったペットボトルを携行しておきましょう
こうすることで常に濡れている状態を作り出せるので効率的に腕の温度を下げれます
おすすめの服装と装備
それではここからおすすめアイテムを紹介していきます
夏のツーリングを快適にするためのおすすめアイテムはこちらの2点です
- フルメッシュジャケット
- 袖のエアインテーク
詳しく紹介していきます
メッシュジャケットを着用して常に腕に風が当たる状態にする
メッシュジャケットは夏に着用するバイク用のジャケットで
ジャケット全体もしくは一部ががメッシュ構造になっていて風が入ってきます
よく半袖でバイクに乗っている方がおられますが、実は半袖ってめっちゃ暑いです
直射日光があたると表面温度が上昇します
腕の表面温度が上昇すると先ほど紹介したように深部体温の上昇を招きます
さらに日焼けは疲労にもつながるのでロンツーには致命的です
メッシュジャケットは直射日光から体を守ってくれる上にメッシュ構造で涼しく
夏のバイクには必須といってもいいアイテムとなっています
濡れたアームカバーと併用することでアームカバーに風を当てれるので水の蒸発を促すことができ、さらに気化潜熱を活用できます
おすすめはコミネのフルメッシュジャケットで価格が安くてフルメッシュなのはかなりコスパがいいです
コミネはバイク用品ではかなり大手なので品質も問題なしです
袖にダクトを装着する
これはいったい何のことを言っているんだと思っている方も多いと思います
実はバイク用品でこんな商品があります
これは袖から走行風を送るアイテムで、アームカバーに風を送ることができます
フルメッシュジャケットを使用している方ならいらないかもしれないですが
オールシーズンジャケットを使用している方などにはかなり有効なアイテムかと思います
個人的にはお金があるならメッシュジャケットをお勧めしますが、お金のない学生の方や社会人なりたての若い方にはおすすめのアイテムです
まとめ
今回の内容は以上になります
最後に内容のまとめをして終わりにしたいと思います
まずは快適に走行するためには体の熱を下げる必要があると解説しました
その方法は3つで
- 冷たいものに体の熱を移す
- 冷たい飲み物、食べ物を摂取する
- 気化潜熱を利用して冷やす
おすすめは気化潜熱を利用する方法でした
その気化潜熱を利用する方法として紹介したのが
アームカバーを濡らして装着する方法です
腕は体積に対して表面積が多く冷えやすい構造をしています
さらに血管が表面近くにあるので腕を冷却すると深部体温の低下につながります
なのでアームカバーを濡らし、気化潜熱を利用して腕を冷却することで体全体の体温を下げることにつながる。という話でした
最後におすすめのアイテムとしてフルメッシュジャケットと袖のエアインテークを紹介しました
どちらもアームカバーに風を送って効率的に気化潜熱を利用するためのアイテムでした
今回の目玉のポイントは『気化潜熱で腕を冷却する』この一点につきます
ぜひ次回のツーリングで試してみてくださいね!
それでは今回の内容は以上にしたいと思います
ではまたっ
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